アピール「エネルギーについての3つの権利」を採択
1.エネルギーを選択する権利
2.自らエネルギーを生産する権利
3.エネルギー政策づくりに参加する権利
・・・・NHKTVの全国ニュースで放映・・・・
5回目を迎えた市民共同発電所全国フォーラムは、9月22日、大阪経済大学を会場にして、全体会での和田武実行委員長(当会会長)の基調報告、パネルディスカッション「自然エネルギーを活かしたまちづくりをめざして」で始まりました(写真はクリックで拡大します)。
最終日の23日には、標記の3つの権利に関し『市民は、「自然エネルギーを選択する権利」「電力買取補償制度の創設を国に求める権利」「国のエネルギー政策に参画する権利」の3つを求めることを宣言』し、『「地球規模で考え、地域で行動する」、「未来世代のことを考え、いま行動する」ことを誓う』アピールを採択して成功裡に終了しました。
本来ならば、フォーラム全体について逐一報告すべきところですが、次号のニュースレターで取り上げる予定ですので、フォーラム概要表で代えさせていただきます。発表は基本的には予稿集に基づいてなされましたので、詳細は予稿集をご参照ください。
なお、今回は予稿集に加えて「市民共同発電所全国調査報告書2007」も発行され、単なるデータ集ではなく、種々の分析、解説が掲載されています。これから市民共同発電所の建設を目指しておられる方々には、両書とも必見の書だと思います。
予稿集(1冊1,000円)、調査報告書(1冊1,500円)は多少の予備がありますので、お早めに事務局まで申し込み下さいとのことです。
フォーラムの開催については、22日の午後7時のNHKTVの全国ニュースで「日本で自然エネルギーが普及しないのは、各国でその有効性が証明されている電力買取補償制度がないからとのこと。アピールで『電力買取補償制度の創設を国に求めること』を採択の予定」と放映されました。ご覧いただいた方もおられると思います。温暖化防止における自然エネルギーの普及促進の大切さが社会的にもやっと認識され、フォーラム開催の意義が高く評価された証と思うと、ここまで育てられた関係者の方々のご労苦に敬意を表さずにはいられません。
以下に、私の印象のレベルで申し訳ありませんが、簡単にご報告申し上げますが、新聞各紙の記事も併せてご覧下さい。
フォーラムの冒頭、10年前に滋賀県で誕生した市民共同発電所も本年で185箇所になったと報告されました。その勢いを表わすごとく、会場には埼玉県、石川県、宮崎県等全国から約400名が集い、実績に裏付けされたパネラーの発表を受けて、どの分科会も活発な意見交換がなされました。
その熱気に、「発電所の建設には市民の力が不可欠」を実感することが出来ました。その雰囲気の一端を会場一杯の参加者の様子から感じ取っていただければ幸です。
私が出席した分科会「市民共同発電所のつくり方」で、コーディネータの「今、市民共同発電所の計画を進めておられる方、検討中の方、これを機会に検討したいなあと思っておられる方は挙手して下さい」の声に、10人弱の手が上がり、会場からは「ほおー」と感嘆の声がおこり、私自身もうれしく思いますとともに、是非、実現していただきたいと願いました。
ポッポおひさま発電所については、初日に当会の大崎義治事務局次長が建設の計画、短期間での補助金申請や出資型の資金集めの苦労等を中心に発表しました。
そして、2日目にはポッポ第2保育園の岡喬子園長が発電所を建設したことによる園児や保護者、地域への好影響の状況、さらには、地域での環境学習会の開催計画があること等の発表をしました。この2つの発表に対し、まとめ全体会の分科会報告で、その特長ある活動状況が出席者には非常に参考になったであろうと報告されました。パネラーを務めていただいたお二人、お疲れ様でした。
なお、分科会が2会場で並行して進められたこともあり、報告はPARE関係中心の報告になっておりますことをお許し下さい。
この他、市民共同発電所第1号の「てんとうむし1号」を建設された「いしべに市民共同発電所をつくる会」の皆さんが、建設10周年を記念して構成劇を演じてくれました。素朴な劇の中にも歴史を感じたのは私だけではないと思います。
懇親会では賛助出演もありました。下記の写真と合わせてご覧下さい。
構成劇「てんとうむしの10年」を演じて下さった「いしべに市民共同発電所を作る会」の皆様 | 同左 |
PAREとCASAの展示 | 同左 |
懇親会で夢を語り合う参加者達 | 懇親会でオカリナ、コカリナ、葦笛の演奏で、花を添えて下さった戸高弘子さんと横江やす子さん |
(文責 大谷(おおや)恒夫)