市民がエネルギーの消費者から生産者になる時代
特定非営利活動法人自然エネルギー市民共同発電代表理事、
立命館大学教授
和田武
いま、地球温暖化が急速に進行し、世界各地で異常気象による被害が頻発しています。地球の気温が過去100 年間で0.7 度C 上がったのですが、対策を怠ると21 世紀にはその何倍もの気温上昇が起きると予測されており、子どもたちの未来が危惧されます。それを防ぐには、CO2 を大幅に削減する必要があり、そのためには省エネを推進するとともに自然エネルギーを増やして行く必要があります。太陽光発電は代表的な自然エネルギーです。
このような自然エネルギーは、市民がエネルギーの消費者にとどまらず生産者になれる条件をもたらしました。そこで今回、私たち「自然エネルギー市民共同発電」では、市民のみなさんとともに10kW の「ポッポおひさま発電所」を設置するプロジェクトを企画しました。これが実現すると、年間約6.9 トンのCO2 を削減することができます。子どもたちに明るい未来を渡せるよう、みなさんのご協力をお願い申し上げます。
こどもたちが健やかに安心して育ってゆける環境を守りたい
社会福祉法人鴻池ポッポ福祉会理事長、ポッポ保育園々長
高砂洋子
ポッポ第2 保育園は今年開設した小さな保育園(0歳児から就学前まで70名定数)です。子どもたちが走り回る園庭、お友達との生活や遊びが広がる園舎。その園舎の屋根に大阪ではじめて市民共同出資によるポッポおひさま発電所が実現することになりました。
子どもたちがお日さまの恵みの大切さを学び、私たちを取り巻く自然環境について関心を深めることができるきっかけになればと考えます。
いま、私たち大人が子どもたちの未来に残してやれることは、どの子も健やかに育つことのできる地球環境を守ることではないでしょうか。大阪府が地球温暖化防止事業の一環として今年度から「府民共同発電所推進事業」を開始し、広く府民に地球環境についてのささやかな意思を表明したことを積極的に受け止め、今後地域の方々との連携をさらに深めてまいりたいと思います。
みなさまの温かいご支援をお願いいたします。