A6:ドイツでは、太陽光発電による電力を約70円/kWhで売ることが出来ます。これを固定価格買取制度といい、風力やバイオマス、小水力など全ての自然エネルギーによる電力を採算の取れる価格で買取ることが、2000年に成立した再生可能エネルギー法(2004年改正)によって、義務付けられました。ドイツでは自然エネルギーによる電力が10%を占めるまでになり、CO2削減義務も日本より高いにもかかわらず達成しようとしています。
私たちは日本でもこの制度を実現することが自然エネルギー普及の鍵だと考えています。ドイツではアーヘンという地方都市から始まった市民の運動が市当局を動かし、他の自治体に波及し、やがて国全体の制度を変えるところまで進みました。その原点は市民が自らエネルギーの生産にかかわり、発言し、行動するということです。日本では、出資金を取り戻すのに20年もかかり、リスクもありますが、先ず一歩を踏み出す、それが市民共同発電所です。