―自然エネルギー入門講座第7回(最終回)を開催 4月9日―
当会が昨年7月に設立されてから初めての事業として取り組んできた「自然エネルギー入門講座」の第7回、最終回が開催された。
この入門講座の延べ参加者は170名の越え、連続して参加された方、自分の関心のある講座に出席された方、高校生、勤め帰りのサラリーマン、定年後の新たな夢を求める方等、毎回、多彩な参加者。そして、目的を持って参加しておられるだけに、講義終了後の質問は次々と出され、司会者はお借りしている会場の時間内に終了させるのに四苦八苦の嬉しい悲鳴の連続でした。
温暖化に負けない”熱い講義”
最終講義では「21世紀は自然エネルギーの時代」と題して、地球温暖化の現状、自然エネルギーの将来性、市民がエネルギー問題に取り組む意義などについてPARE代表の和田先生にお話いただいた。
和田先生は、温暖化はわれわれが思っている以上のスピードで進行している恐れがあり、しかも相当なCO2削減が実行できたとしても大気中のCO2濃度が安定するまでには大きなタイムラグが存在する。京都議定書の発効は重要な前進だが、ほんの一歩に過ぎない、と危機的な現状に警鐘を鳴らした。さらに、省エネによって社会全体のエネルギー消費を減らしつつ一次エネルギーの利用効率を高め、原子力発電をフェイズアウトしながら化石燃料を自然エネルギーが代替してゆく「エネルギーシナリオ」を示して、温暖化防止のために自然エネルギーの普及が猶予できない課題となっていることを明らかにした。そして、日本のエネルギー政策を原子力中心から自然エネルギー普及への転換してゆくことが求められており、その原動力となるのは、エネルギー主権者である能動的な市民の運動であり、それがPAREをはじめとする「市民共同発電所」運動であることを熱く語りかけた。
交流会も多くの参加者に盛り上る
講義の後の質疑応答は麻生、藤永の両常任運営委員を回答者に加えて行なわれましたが、講義に劣らず熱心な質問が相次ぎ、予定時間を大幅に超えて終了しました。今回の講義は前6回の総まとめとして位置づけられるもので、参加者の半数以上が複数回参加者、初めての土曜開催ということもありグループでの参加が目立ちました。また初参加者から5人の新会員が誕生しました。
終了後、希望者による交流会を呼びかけたところ予想を超える20名の参加があり、皆さんから「参加してよかった」という声を聞くことができたのが、何よりでした。
※受講できなかった方に朗報!(講義ビデオ+資料)を1000円+送料で。