自然エネルギー入門講座第6回「バイオマスエネルギー」

~まさに循環型、バイオマスエネルギー~

自然エネルギー入門講座第6回を開催 3月15日

さまざまなバイオマス~バイオマス利用の可能性~

 先ず運営委員の豊田陽介さんが、バイオマス全般の基礎知識を解説した。バイオマスは人類が最も古くから活用してきたエネルギー源であり、その特徴は「カーボンニュートラル」。化石燃料による温暖化の弊害が指摘される中、今新たなバイオマスエネルギーの活用が広がっている。

 豊田さんは、広範なカテゴリーを持っているバイオマスを、(1)森のバイオマス、(2)里のバイオマス、(3)町のバイオマス、(4)海のバイオマスと分類し、間伐材、家畜糞尿、稲藁、菜の花、さとうきび、残飯、海藻など様々な活用事例を紹介。日本のエネルギー消費量の5~10%をバイオマスで供給することが可能という試算を示しながら潜在性の大きなエネルギー源であることを強調した。

 一方普及への課題としてバイオマス原料の回収方法、売電による収益性の確保、液肥の活用などを挙げ、制度とソフト両面での整備の必要性を指摘した。

木質バイオマス利用~里山倶楽部の事例紹介~

続いて、わが国のバイオマスエネルギーの9割は森林資源といわれているが、その豊富な木質バイオの活用について里山倶楽部理事の大塚憲昭さんからご報告いただいた。

 里山倶楽部は河南町の里山薪炭林の再生に取組んでおられ、まずその豊かな活動実績に参加者の耳目が集った。里山倶楽部の木質バイオ活用実験、その鍵はスターリングエンジン。ガソリンエンジンが登場する以前の19世紀初頭にその原理は考案されていたという。

模型による運転実演が始まると会場が盛り上がった。高・低温2つのシリンダー間を空気が出入りすることによってピストンが往復し軸が回転する外燃機関である、と言われてもにわかに理解しがたいが、リズミカル回転音を発してエンジンは回り続けていた。

 里山倶楽部による木質バイオマス・コジェネ実証実験が3月16日から万博記念公園で始まった。同公園内から出る大量の木質原料を活用して、本物のスターリングエンジンによる発電と給湯を行なうという。実験結果が期待される。

※受講できなかった方に朗報!(講義ビデオ+資料)を1,000円+送料で。

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自然エネルギー入門講座第6回「バイオマスエネルギー」 への1件のコメント

  1. イベント 3/15 自然エネルギー入門講座第6回「バイオマスエネルギー」(大阪府)

    —–イベント案内より—–要事前申込( 3/13日まで!! ) ” バ

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