事業のリスク

 この発電事業には以下のようなリスクが含まれており、その影響により出資払い戻し期間の延長や万一の場合払い戻しの停止(事業の終了=出資契約の終了)などの事態がありうることをご理解の上、出資にご協力くださいますようお願いいたします。

1.発電量の変動

 太陽電池の発電量は、設備の性能、日照時間、設置方位、設置角度などさまざまな要素によって変動します。このうち発電性能は「出力」で示されています。一般には出力1kWの太陽電池が1年間に発電する電力は約1,000kWhといわれます。また、設置方位は真南、設置角度は30°が基準となっています。ポッポ第2保育園の場合、方位は真南、角度は20°で、基準に近い設置条件でとなっています。日照時間が最も大きな変動要素となります。これには、地域的要素と年による気象変動があり、正確に予想することは困難ですが、過去のデータからの推定は可能です。
 新エネルギー財団(NEF)が集計した大阪府下での過去5年間(1999~2003年)の太陽光発電実績の平均値は1,002.89kWh(出力1kW)で実績のバラつきの幅は4.3%程度となっています。事業の期間を通じて平均4.3%発電量が変動した場合、出資払い戻し期間が約1年延びる(短縮する)ことになります。

2.売電単価の変動

 発電した電力は保育園に供給されますが、保育園から受け取る代金は以下のように取り決められています。

(1)保育園が自家消費した電力は、関西電力〓から購入した場合と同価格とする
(2)保育園が関西電力〓に売った電力は、関西電力〓への売渡価格とする

 2005年9月現在、(1)が19.80円/kWh、(2)が18.94円/kWhとなっています。今後、短期的には原油価格の影響を受けて電力価格の上昇傾向が予測されますが、長期的には為替変動や電 力自由化の影響など低下要因もあります。
事業の期間を通じて平均1円電気料金が変動した場合、出資払い戻し期間が約1年延びる(短縮する)ことになります。

3. 設備の故障や老朽化

太陽光発電設備は、回転したり磨耗する部分が少なく故障の少ない構造になっています。設備の耐用年数は普通10年といわれますが、これは付属機器のインバータの耐用年数であり、太陽電池自体は半永久的に使えるものです。メーカー保証を取り付けるとともに、インバータについては2台のうち1台を交換することを想定して費用を積み立てる計画です。

4. 火災、自然災害の発生

台風対策としては建築基準法の強度基準に従って設置します。直接の落雷被害は過去に稀で、他の設備に比べて特にリスクが大きいということはなく、製品には誘電対策も施されています。しかし、リスクが全くないわけではありません。また、火災や地震などで園舎が損害を受けた場合、発電設備も大きなダメージを受けることが考えられます。

5. 事業中止のリスク

 1.2.の変動リスクは、常に発生しますが、プラス要因とマイナス要因があり、事業期間が長い場合互いに打ち消し合って安定化する効果があります。4.のリスクはごく稀にしか発生しませんが、発生すると発電事業を中止せざるを得ない場合も想定されます。また、保育園側の止むを得ない事情によって事業を中止せざるを得ない場合も考えられます。
事業中止にならないよう最善の努力をすることはいうまでもありませんが、万一事業中止となった場合、これ以後の出資金の払い戻しはできないことをご理解ください

この事業の意義とリスクを正しくご理解の上、ご協力をお願いします。

カテゴリー: ポッポおひさま発電所, 市民共同発電所   パーマリンク

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