自然エネルギー市民の会は京都府丹後半島での市民風車設置を検討しています。一昨年来、宮津市と伊根町の境界にある通称“一寸法師山”での風況精査を実施し、昨年からは地元NPOなどの参加協力を得て環境影響調査を実施してきました。
今年2月には京丹後市で「たんご市民風車フォーラム」を開催し、中間報告を発表しました。
4~6月に鳥類、植物、水質、電波障害などの追加調査を実施、7月の環境アセスメント委員会を経て最終調査報告書が完成しました。
この報告書の中で環境アセスメント委員会は、一寸法師山への市民風車設置の条件を示しましたが、当会はこの条件を直ちに満たすことは困難と判断し、一寸法師山への市民風車設置については当面留保することを決定しました。
今後も丹後半島の他の候補地への設置をめざして、地元NPOや自治体と協力して活動をすすめてゆきます。
2年にわたって取り組んできた一寸法師山での活動は、市民風車という形あるものを実現するには至りませんでしたが、市民による初めての風車環境アセスメントを実施しノウハウを蓄積したこと、市民風車実現をめざすネットワークを広げたことなど、わが国の自然エネルギー普及への貢献といえるものであると確信しています。
一寸法師山環境影響調査を通じてまとめた「市民風車の参加型環境影響調査活動の手引き」を作成しました。ご希望の方は、自然エネルギー市民の会事務局にお申し込みください。(送料として80円切手同封してください)