光のエネルギーを体感出来初公開の環境実験・工作を出展
夏休みも残り少なくなった8月22~23日、今年で19回目になるサイエンス・フェスタが大阪駅前のハービスHALLで開催され、当会は今年初めて「光と風のエネルギー」で出展しました。この催しは、理科実験や工作を通して青少年に理化学の面白さを楽しみながら学んでもらおうと言うもので、大阪府高等学校理化教育研究会をはじめ多くの教育機関が主催・後援しており、来場者は小学生から大人まで万を越え、関心のある人々が集まって来るだけに会場は熱気に溢れかえっていました。(通路に人が一杯で我がブースの全景がうまく撮れませんでした)
当会の出展は初公開の「光のエネルギーで羽根車をまわす」環境実験・工作と今までのイベントで好評の風車発電実験をセットにした「光と風のエネルギー」です。これらはいずれも山本健一会員(運営委員)の創作です。
来場者は、光エネルギーについて「黒い紙の入った箱の中で暖められた空気は軽くなって上にあがり羽根車を回します」と書かれたパネルと実験装置で説明を受
け、自分の作った羽根車を装置にセットしてもらいます。軽快に回る羽根車を確認した親子の目は「なるほど」と輝きます。
工作の羽根車の材料の段取りからはじまり、前日の出展準備から本番の2日間会場にずーと詰めていただきご支援いただいた山本会員の奥さん(写真の真ん中の方)には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
風エネルギーについては定番の風車発電実験です。
発電結果は大きなメーターで読み取れますので、換算表で「今の発電量で仮に100Wのテレビを移すとすればこの小さな風車は○○○本必要です。見ない時のテレビは消してね」と省エネを訴えました。
続いて「実際の風車は大きいですから何軒分もの電気が賄えます。このため設置費用は太陽光発電とは桁が違いますが太陽光発電よりも効率が良いので、風の条件が良ければ市民が投資しても充分に採算が取れます」と説明して、日本地図に全国の市民風車の設置場所が表示(これも山本会員の手作り)され、手元の名称板のスイッチを押すとその箇所のランプが点滅するパネルの説明に移ります。このパネルを見ながら「どこに市民風車が集中していますか」「北海道、東北、日本海側・・・・」「赤いランプのところは、我々が現在検討中のところです」等の会話が弾みます。
「この風車発電実験装置を持って出前授業で三重県まで行きました」と言うと「え、皆さんは大阪の団体ですよね。大阪の学校でもやってくれないのですか」「私達が押しかけているのではなく、我々の活動を知った先生から環境の授業の一環としてお呼びが掛かります。大阪でも実績がありますよ」「うちの学校では無理やろうなあ。だから子供をここに連れてきますねん」と、嬉しいような悲しい親の一言。
当日担当した会員はみんなシロクマ君の帽子を被りましたが、それには「おんだんかぼうし」「助けて氷がとけています」等のメッセージが書かれています。このかわいい帽子は大好評で「この帽子はどこでもらえるのですか」との問い合わせが多数寄せられ「これは私達の手作りのもので自分達の分しかありません」とこちらの方の応対にも追われました。
なお、当日は、これまでの活動状況を紹介するポスターも掲示しました。
準備日から本番終了まで3日間通しで担当いただいた皆さん、応援いただいた山本会員の教え子の皆様、本当にお疲れ様でした。
子供達とは子供向けの会話、大人とは大人向けの会話が弾むのが今回のイベントの特徴と感じました。
皆クタクタになりましたが、大きな手応えがあり、力を与えてもらったイベントでもあったと思います。