第3弾・地域で考える地球温暖化2009~食卓と温暖化=フードマイレージ~ 開催

新たな取り組み「フードマイレージ買い物ゲーム」「省エネチャレンジ」
「太陽光発電所の相談会」「グリーン電力証書PR」


主看板s
 今回で第3回目になる環境イベント「地域で考える地球温暖化」(主催:ポッポ保育園・ポッポ第2保育園、協力:自然エネルギー市民の会、後援:東大阪市)が、梅雨の真っ只中の7月5日(日)、幸いにも天候にも恵まれポッポ保育園で開催されました。

今回は、新たにフードマイレージ・お買い物ゲームを通して食卓と温暖化=CO2排出量について学び、それに因んで地場野菜の直売コーナーも設け、省エネチャレンジファミリーも募集、太陽光発電所、グリーン電力証書についての相談会も行いました。

さらには、太陽熱発電の原理を示す「光のエネルギーで回る羽根車」の実験装置の試運転も行いました。

盛りだくさんの内容でしたが、いずれも当初の目的を果たすことが出来て喜んでいます。

なお、今回は、ポッポ第2保育園と同じ地域で太陽光発電を設置しておられる保育園にも呼びかけ、くすのき保育園からは発電実績のデータの提供をいただきました。

当日の行事の詳細は案内チラシをご覧下さい。


老いも若き参加して盛り上がったフードマイレージ・お買い物ゲーム

ゲーム全景s フードマイレージ・お買い物ゲームは、夕食の献立を予算1400円で立て、買い物をした結果でCO2排出量の量を知り、地産地消、経済性、そして、日頃抱いている産地のイメージ等について考えるゲームで、その結果、温暖化防止につなげようとするものです。講師は、日頃、園で子供たちの給食の献立を考えておられる栄養士の先生はじめ園の職員の方々が担当されましたが、事前にあおぞら財団のご指導を受けられました。ゲームは3回に分けて開催され、園児の親たち、見学に来られた他保育園の先生方、さらにはイベントを運営してくれたお兄さま(?)方も参加して盛り上がりました。

ゲーム風景小 出来ましたs

野菜小 これに因んで、地域の農家のご協力を得て地場野菜の直売コーナーも設け、たまねぎ、トマト、キュウリ、ナス、ソウメンなんきん、にんにく等の販売も行いましたが、アッと言う間に売り切れました。

省エネチャレンジファミリーに期待

省エネs 地球温暖化防止は、突き詰めれば、化石燃料の自然エネルギーへの転換と省エネです。保育園では、日頃から、省エネに努めておられますが、その思いをご家庭にも広めたいとの願いから、今回、省エネにチャレンジする家族を10家族募集されました。その結果は、次回の環境イベント開催時に報告される予定です。どのような結果が得られるか楽しみです。皆さんがんばって下さい。

園舎新築計画が既に進んでいるが太陽光発電所の追加は可能ですか?

相談会S 太陽エネルギー相談会では、大阪市内で園舎新築計画を進めておられる保育園関係者の方が、ポッポおひさま発電所の設計施工を担当した当会の会員から情報収集をされ、太陽光発電を設置しておられる保育園にはグリーン電力証書の話を聞いていただきました。

また、ポッポ第2保育園の理事の方からは「自宅の隣の方は早くから太陽光発電所を設置しておられる。グリーン電力証書のことはご存知なのだろうか」との話が出ましたので、資料をお持ち帰りいただきました。

なお、グリーン電力証書説明コーナーは、太陽光発電ネットワーク(以下、PVネットと称す)に担当いただきました。

三洋商事、地元のポッポおひさま発電所からのグリーン電力証書購入で特別賞受賞

三洋商事s 当会のグリーン電力証書を購入いただいた三洋商事(株)からは「ポッポおひさま発電所のからのグリーン電力証書を購入するという地元密着、グリーン電力においての地産地消型を実施していることが評価されグリーンエネルギーパートナーシップエクセレントカンパニー特別賞を受賞」との報告パネルを展示いただきました。地元密着型のグリーン電力証書が評価される時代を迎えることが出来ましたことはうれしい限りです。

最近は、温暖化防止のためには太陽光発電の普及が不可欠とのニュースが多く流れていますので、以前よりは太陽光発電に対する関心が高まっているなと感じましたが、「太陽光発電の導入計画は建物の設計当初からの検討が常識、すべての発電所がグリーン電力証書に参加」の時代にするには、まだまだPRが必要と感じました。

子供たちに人気の「遊んで体験、自然エネルギー」コーナー

いつの環境イベントでも子供たちに人気のあるのは、遊びながら体験できるコーナーです。

今回もよく回る風車工作:プラ風車つくりは大人気で園の先生方の応援を得て実施しました。おなじみの風力発電実験、応援参加いただいたPVネットのソーラー電車やソーラー自動車も子供たちには好評で、協力していただいて良かったと思います。

ソーラークッカーは当会とPVネットが準備しました。午前中は目玉焼きやポップコーンが作れ、太陽エネルギーが如何にあり難いものかを実感してもらえましたが、午後は曇り勝ちになりフル稼働するほどではなかったのが残念でした。

風車工作s 風車実験s
プラ風車つくり、

軽やかな回転にニッコリ

風力発電実験、どれだけ発電するかな?
ソーラーカーs クッカーs
ソーラーの電車と自動車

わずかな太陽光でも走るよ

 ポップコーンがポンポン弾ける程の太陽光は無く残念

「光のエネルギーで回る羽根車」の試運転

光発電s この装置は、太陽熱発電の原理を示すもので、当会会員の山本健一会員が開発し、今回、初登場したものです。人の動きによって風の流れが乱されることの少ない室内での稼動については確認を済ませておりましたが、今回は子供たちが走り回り、風が複雑な形で吹く場所での稼動がどのようになるかの確認のために試運転したもので、想定通りの稼動を確認出来ました。

装置の詳細につきましては、8月22~23日に開催されるサンエンスフェスタで本番展示しますので、その展示を待って公開します。それまで楽しみにお待ち下さい。

この他、引っ付き虫を的に当てるエコダーツ、ポップコーンやサボテンの販売、恒例の焼きそば販売と多彩な内容でした。

エコダーツs サボテンs 焼きそば小

今回の環境イベントではイベントの名称通り、ポッポ第2保育園の関係者だけでなく、すでに太陽光発電所を設置しておられる地域の保育園の方々をはじめ住民の方々にもご参加いただきましたが、これは保育園関係者の地道な地域への呼び掛けの結果であり、また、イベントの運営が順調に行えましたのも園の関係者が積極的に参加いただいた御蔭です。

この実績を踏まえ、名実ともに「地域で考える環境イベント」に発展してくれることを願っています。 (文責 大谷)

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