2008年5月21日(水)10:00~14:00 箕面市船場西杉谷公園で船場西自治会が主体となって回収活動を実施(5人ほどの方が協力して実施)しているのを見学。この日の回収量は見学を終わる11時過ぎで使用済み約100㍑、未使用約15㍑、回収への参加者は36人であった。
(最終的この日の回収量は121.2㍑(内未使用34.2㍑)、参加者44人ということです)
当日は晴天、明るい日差しのなかではためく2本のグリーンの幟。「使用済み天ぷら油回収」の文字で回収場所の杉谷公園がすぐに分かった。交通量の多い梅田新道に近い団地の一角で、子供たちを遊ばせる若いお母さんたちの姿がのどかだ。
花が終り緑の葉の茂る藤棚の下に、ポリタンク5個を並べ、揃いのエプロン姿のおじさんたちが次々に持ち込まれるペットボトルなどの油を入れた容器から専用のポリタンクに移し換えている。そのかたわらで一人のおじさんにマイクを差し向ける女性がいる。横で話し聞いていると、ラジオの実況放送と分かった。地元のFM局が使用済み天ぷら油の回収を知らせてくれている。北大阪エコネットの大北理事長は、他の見学者への説明に追われていた。吹田で回収活動をはじめようという団体からの見学者に合流させてもらって、話しをうかがった。
回収実施の広報は、箕面市の広報誌‘もみじ’への掲載、協力自治会々報・掲示、ホームページなど。4ヵ月ごとの最終水曜日と決めて、周知徹底を図っている。FM局など地元メディアの活用は効果的かもしれない。北大阪エコネットがリーダーシップをとりながら、地元の自治会が主体となって回収を行っていることは、私たちが京橋でもめざさなければならないことと思っている。
大北理事長によると、ここまでくるには大分苦労があったようだ。最初はエコネットが団地の一戸ごとにポスティングして知らせ、油の回収も行っていたが、地元自治会の役員などに呼びかけて説明会を開いて協力者を見出し、自治会主体に切り替えてきている。市に要請したがうまく行かず、最後は自力で開拓してきたということだった。
実際のやり方について、気付いたことを記す。
① どこから来たか、何で知ったか、持参した油の量(目分量)を1件ごとに聞き取り記録している
② ごみ除去ネットつき大型ロートを使用して、短時間でスムーズにポリタンに移し換えている
③ 容器の持ち帰りを徹底している
④ 事業者からの廃油は回収しないことにしている(個人に限定)
⑤ リタン5個とロート、幟2本はエコネットから地元自治会に、回収開始時に貸与している。
(終了後自治会の倉庫に保管)
⑥ 回収した廃油は、その日に京都の回収業者が巡回回収する(一時保管は必要ない)
実際に見学して初めて分かる事が多く、もっと詳しく聞きたかったのですが、次々に訪れる市民への対応で大北さんやみなさんの手をとられているので、今度じっくりお話を聞く機会を持っていただくことをお願いし、11時過ぎに失礼しました。
(大崎義治 記)