スモール・イズ・プロフィタブル―分散型エネルギーが生む新しい利益
エイモリー・B・ロビンス他 著
山藤 泰 訳
出版社:省エネルギーセンター
B5判 並製 556頁 定価5,040円(税5%含)
レビュー
次第に普及しつつある風力発電、太陽電池、コージェネレーション、燃料電池、そして省エネルギーなどが、これまでの大規模発電に比べて高くつくというのは、既存の経済学の幻想ではないのか。分散型であること、規模が小さいことの利便性を金融経済と電力エンジニアリングによって解き明かす。エイモリー・B・ロビンスとロッキーマウンテン研究所、20年間の集大成。
原書は英国エコノミスト誌において、2002年のBook of the year経済部門で優秀書3冊の中の1冊に選定されています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ロビンス,エイモリー・B.
物理学者。ロッキーマウンテン研究所の共同設立者でありCEOでもある。また、そこから生まれた4番目の会社であるハイパーカー社の会長。いままでに27 の書籍と数百に上る論文を発表しており、その内容を認められて、「ノーベルに代わる」オナシス賞、日産賞、ミッチェル賞、マッカーサー・フェローシップ、ハッポルド・メダル、八つの名誉博士号、そして、ハインツ、リンドバーグ、世界技術、「地球のためのヒーロー」の各賞を与えられている。これまで30年にわたって、多くの電力事業を含めたエネルギー業界、主要なエネルギー顧客、世界の諸政府にアドバイスをしており、1970年代半ば頃から分散のメリットを分析してきた
山藤 泰
1938年大阪生まれ。1961年東京大学法学部卒業、大阪ガス入社。66~67年フルブライト留学生としてミシガン大学経営学大学院へ留学。79~82 年燃料電池フィールドテスト責任者。84~85年ロンドン事務所長。94~98年大阪ガスエネルギー・文化研究所長。2001年大阪ガス退職。株式会社自然エネルギー・コム取締役、関西学院大学大学院総合政策研究科客員教授