8月7日「鳥取・賀露みなとオアシス夏まつり」が開催された。自然エネルギー市民の会(PARE)から「賀露ツアー」を組んで参加者を募集し27人が参加しました。
賀露地区は鳥取港に面した漁業の町。この町ではNPO「賀露おやじの会」が風力エネルギーを地域再活性化に活用しようと活動しています。PAREは「賀露おやじの会」と連携して風力発電事業の可能性を研究してきたという経過があります。
まつりでは、町づくりをテーマにしたシンポジュウムが行われました。PAREの和田代表が講演を行い、早川事務局長がパネラーとして登壇。地球温暖化の現状と自然エネルギー普及の意義を明らかにし、市民の手で地域固有の風力エネルギーを活用するまちづくりの可能性や都市と地方の交流がもたらす効果などについて問題提起を行いました。
鳥取県の平井副知事をはじめパネラーから文化や漁業の視点からまちづくりの提案が行われ、それらを貫くキーワードとして人々の交流・連帯を広げることの重要性が強調されていました。鳥取市長、県・市議員や地元自治会の役員も参加するなど、これまでになく幅広い層の人々が地球温暖化問題を見据えて市民による風力エネルギーの開発とまちづくりについて本格的に考える場を持てたことに大きな意義がありました。
風力エネルギーは住民の共有財産、それを町づくりに生かすのは賀露の住民自身。私たちはその活動に連帯してゆくことで新しい都市と地方の市民の交流を創り出したいと思います。
会場には地元のみなさんの模擬店に混じって、PAREの天婦羅屋さんも活躍、平井副知事も地元の野菜天婦羅に舌鼓をうっておられました。夕闇も迫る野外舞台、地元劇団によるミュージカル”レミゼラブル”の上演でまつりも佳境に。暑かったこの日も海からの風は止むことなく吹き渡っていました。